鈴虫(スズムシ)は、日本の夏から秋にかけて美しい鳴き声を響かせる昆虫です。その涼やかな音色は、多くの人々に癒しを与えてくれます。しかし、鈴虫を健康に長生きさせるためには、正しい飼育方法を理解し、適切な環境を整えることが重要です。
本記事では、鈴虫の飼育方法や必要なアイテム、霧吹きを使った湿度管理のポイント、さらには産卵や孵化に関する情報まで詳しく解説します。これから鈴虫の飼育を始める方にもわかりやすく説明していきます。
1. 鈴虫の基本情報と特徴
鈴虫は捕まえる事も出来ますが今では、
ペットショップやホームセンターなどでも売られています。
美しい鳴き声を聞かせてくれるのは、
コオロギやキリギリスなどと同様、オスのみです。
元々、メスを呼び込むためのものなので、
当然と言えば、当然なんですけど(-_-;)
ペットショップやホームセンターなどで購入する際は
当然ですがオスの方が高いです。
ほとんどは、オスとメスをセットで購入すると思いますが、
その方が、単体で買うより安いです。
値段は、1ペアー200円~400円くらいなので、
手が出ない価格では有りませんね。
鈴虫はコオロギ科に属する昆虫で、オスだけが「リーンリーン」と美しい鳴き声を発します。これはメスを引き寄せるための求愛行動の一環です。
主な特徴
- 体長:約2~3cm
- 鳴くのはオスのみ
- 主に夜行性で、昼間は物陰に隠れていることが多い
- 野生の鈴虫は草むらや石の下に生息
- 孵化から成虫までの期間は約2~3ヶ月
飼育下でも適切な環境を整えれば、元気に成長し、美しい鳴き声を楽しむことができます。
2. 鈴虫の飼育に必要なもの
鈴虫を飼うためには、以下のアイテムを準備しましょう。
・飼育ケース
・マット
・水入れ
・エサ
・隠れ家
1. 飼育ケース
鈴虫の飼育には、通気性がよく適度な広さのあるケースが必要です。
- サイズ:30×20×20cm以上が理想(鈴虫10匹程度を飼う場合)
- 通気性:フタがメッシュ素材のものを選ぶと蒸れにくい
- 素材:プラスチック製の昆虫ケースや小型水槽が適している
2. 床材(マット)
床材は鈴虫の生活環境を整えるために重要です。専用の鈴虫マットを使用するのが理想ですが、以下の素材も代用可能です。
- 腐葉土(無農薬のもの)
- 赤玉土(細かい粒状のもの)
- ヤシガラマット(保湿性が高い)
床材の厚さは3~5cm程度にし、適度な湿度を保つことが大切です。
3. 水入れ(給水器)
鈴虫は水分を必要としますが、誤って溺れてしまうことがあるため、深すぎる水入れは避けましょう。
- おすすめの方法:湿らせたスポンジや脱脂綿を小皿に置く
- NG例:深い容器に水を直接入れると鈴虫が溺れる可能性あり
4. エサ(餌)
鈴虫は雑食性で、野菜や動物性たんぱく質をバランスよく摂取する必要があります。
- 野菜類:キュウリ、ナス、ニンジン、キャベツ
- 動物性タンパク質:煮干し、鰹節、魚の切れ端
- 市販の専用フード(栄養バランスが良く、手軽)
エサは毎日新鮮なものに交換し、食べ残しはカビ防止のために取り除きましょう。
5. 隠れ家
鈴虫は物陰に隠れる習性があるため、ケース内に隠れ家を作りましょう。
- 木の皮や小枝
- 竹炭や陶器のかけら
- 市販の昆虫用隠れ家
本当に長生きさせたいのなら市販のものをお勧めします。
|
3. 鈴虫の適切な飼育環境
1. 温度管理
- 鈴虫は**20~30℃**の環境を好みます。
- エアコンの風が直接当たる場所は避ける。
- 夏は直射日光を避け、風通しの良い日陰に置く。
2. 湿度管理(霧吹きの使い方)
- 霧吹きは週に1~2回が適切
- やりすぎるとカビが生えやすくなるため注意
- マットの表面が乾燥しているときだけ、軽く湿らせる程度にする
- 乾燥が激しい場合は、湿らせた脱脂綿を置くなどの工夫をする
鈴虫の飼育において「霧吹き」はとても大事です。
霧吹きをすることで、鈴虫は快適な環境を得ます。
鈴虫を飼うと、毎日霧吹きで土を湿らせたほうが良いと言われたり、
カビが生えてはいけないので、霧吹きは毎日でなくていいと言う人があり、
どちらが正しいのか分かりませんよね?
では、どうなのかですが、
基本的には、
霧吹きは、毎日しない方が良いみたいです。
鈴虫を実際に飼っておられるブロガーさんを調べたところ、
頻繁に水遣りをされてる方はいらっしゃらないようです。
霧吹きしすぎても、鈴虫は喜ばない様で、
実際は、少量の水を地面にかけてやる方が良いようです^^
ただ、少し乾燥気味にしておくのも大切だそうで、
水分が多すぎると気温が下がってしまうようです。
夏は、やはり暑い方がいいですと言うのがホンネです。
あまりに乾燥しすぎていなければ
霧吹きは使用しなくても大丈夫な気がします。
通常、霧吹きを使用するのは一週間に1回か2回と言う方が多く、
飼育マットで言えば、カブトムシやクワガタ用のマットの方が保湿性が高いと思います。
毎日の餌やりで、水をくぐらせたキャベツの葉等を多めに与えたりすることで、
良い水分補給に成ります。
毎日、霧吹きでの吹き付けを行うとカビの発生も招きかねないので、
乾燥していないのなら、エサからの給水で十分ではないでしょうか。
4. 産卵と孵化のポイント
鈴虫の繁殖を考えている場合は、産卵から孵化までの流れを理解しておきましょう。
1. 産卵の条件
- メスは湿った土に産卵するため、マットの水分を適度に保つ。
- 産卵後、ケースを静かに管理し、衝撃を与えないようにする。
2. 卵の管理
- 卵は乾燥しすぎると孵化しないため、適度な湿度を保つ。
- 冬場は涼しい場所(10~15℃程度)で保管し、春先に温度を上げると孵化しやすくなる。
3. 孵化のタイミング
- 気温が20℃以上になると孵化が始まる。
- 孵化したばかりの幼虫には、刻んだ野菜や細かく砕いた煮干しを与える。
5. まとめ
鈴虫の飼育は、適切な環境を整えれば初心者でも簡単に楽しむことができます。
✔ 飼育ケースは通気性の良いものを使用する ✔ 床材は腐葉土や赤玉土を使い、厚さ3~5cmにする ✔ エサは野菜+動物性タンパク質をバランスよく与える ✔ 霧吹きは週1~2回、マットの乾燥を防ぐ程度に ✔ 産卵後は湿度を保ち、春先に温度を上げて孵化を促す
これらのポイントを押さえれば、鈴虫の美しい鳴き声を長く楽しむことができるでしょう。ぜひ鈴虫の飼育に挑戦してみてください!
|
鈴虫の飼育は、基本的には簡単ですが、
鈴虫も生き物なので、
彼ら彼女らの環境に見合った状態で飼育されることが一番です。
鈴虫は音色は本当に心地よいです。
ならば、鈴虫にも最高の環境を提供したいですね^^