飛行機での旅行・出張前に必ず確認しておきたいのが「手荷物の持ち込みルール」です。特に国際線では、安全確保のために液体や電子機器、日用品に至るまで厳しいルールが存在します。違反すると、最悪の場合、空港で没収されたり、搭乗を拒否される可能性もあります。
この記事では、国内線・国際線における機内持ち込み・受託手荷物のルールを最新情報に基づいて詳しく解説し、持ち込み可能・禁止物一覧、手続き方法、航空会社別の注意点など、旅行者が知っておくべき内容を徹底網羅します。
【目次】
- 飛行機で手荷物を持ち込む際の基本ルールとは?
- 【一覧表】機内持ち込み可能・禁止物(国内線・国際線)
- 液体類の持ち込みルールと注意点(100mlの壁)
- モバイルバッテリー・化粧品・薬の取り扱い
- スターフライヤーなど国内航空会社の機内持ち込み規定
- 手荷物のサイズ・重量制限まとめ(航空会社別)
- よくある質問(Q&A)
- まとめ|正しい知識で快適な空の旅を!
1. 飛行機で手荷物を持ち込む際の基本ルールとは?
飛行機を利用する際の「手荷物」には大きく分けて2種類あります。
区分 | 説明 |
---|---|
機内持ち込み手荷物 | 客室内に持ち込める荷物(リュック、バッグなど) |
受託手荷物 | チェックイン時に預け入れる荷物(スーツケースなど) |
基本ルール
- 機内持ち込みは液体の制限が厳しい(特に国際線)
- モバイルバッテリーは受託手荷物に入れてはいけない
- 危険物の持ち込みは厳禁(刃物・爆発物など)
- 航空会社によって細かいルールが異なるため、事前確認が必要
2. 【一覧表】機内持ち込み可能・禁止物(国内線・国際線)
項目 | 国内線:機内持ち込み | 国際線:機内持ち込み | 受託手荷物(両方共通) |
---|---|---|---|
ライター | 1個まで可 | 1個まで可 | 不可 |
ヘアスプレー(制汗剤等) | 可(1容器500g/ml以内) | 可(100ml以下/1Lまで) | 可(合計2kgまたは2L以内) |
化粧水・目薬など液体 | 制限なし | 100ml以下/袋入れ必要 | 可(制限なし) |
モバイルバッテリー | 可(160Whまで) | 可(160Whまで) | 不可(預け荷物に入れられない) |
刃物(はさみ含む) | 原則不可(刃渡り6cm未満は可) | 同上 | 可(厳重梱包が必要) |
PSP/ゲーム機 | 可 | 可 | 可 |
スマホケース(特殊型) | 原則可(検査員判断) | 原則可(検査員判断) | 可 |
液体150ml以上 | 可 | 不可(100mlまで) | 可 |
タバコ | 可 | 可 | 可(免税範囲に注意) |
3. 液体類の持ち込みルール|100mlの壁とは?
国際線の機内持ち込みルール(液体)
- 1容器100ml以下
- すべての液体を透明なジッパー袋にまとめる
- 容量:1リットル以下(目安:20cm×20cm)
- 1人1袋まで
国内線の液体持ち込み
- 特に容量制限はありませんが、高圧ガススプレーや引火性物質は制限あり
- 化粧水や目薬などの日用品は基本的に問題なし
4. モバイルバッテリー・化粧品・薬の取り扱い
モバイルバッテリー
- 機内持ち込み:可(160Wh以下)
- 100Wh以下:制限なし
- 100~160Wh:2個まで可
- 受託手荷物:不可
- 発火・爆発のリスクがあるため
化粧品・薬(目薬・リップ・かゆみ止めなど)
- 国内線:容量制限なし
- 国際線:100ml以下の容器に小分けし、ジップ袋へ
処方薬
- 医師の処方箋や英文の説明書を持参すると安心
- 液体薬は検査官に申告で持ち込み可能(制限適用外)
5. スターフライヤーなど国内航空会社の機内持ち込み規定
機内持ち込みは「身の回り品+手荷物1個」
- 身の回り品:ハンドバッグ、カメラ、傘など
- 手荷物1個:55cm×40cm×25cm以内、合計10kg以内
よくある誤解
- リュック=手荷物1個
- 身の回り品を入れた「リュック」ではなく、「小さなハンドバッグ」等が対象
現場の判断
- 混雑状況やサイズ・重量により預け入れ指示あり
- リュック+キャリーバッグの持ち込みは原則NG
6. 手荷物のサイズ・重量制限まとめ(航空会社別)
航空会社 | サイズ制限(3辺合計) | 重量制限 |
---|---|---|
JAL・ANA | 115cm以内(55×40×25cm) | 合計10kg以内 |
スターフライヤー | 同上 | 合計10kg以内 |
LCC各社 | 100cm以内(45×35×20cm) | 合計7kg以内 |
7. よくある質問(Q&A)
Q1. メリケンサック型のスマホケースは機内持ち込み可能?
➡ 原則持ち込み可。ただし検査員の判断により拒否される可能性あり。金属製は特に注意。
Q2. 150ml以上の液体は受託手荷物に入れてもダメ?
➡ 受託手荷物には液体制限なし。アルコール度数が高い飲料や引火性液体は制限あり。
Q3. タバコ・ライターは何個まで?
➡ タバコ:持ち込み・預け入れ可(免税範囲は国ごとに異なる)
➡ ライター:1人1個まで。受託手荷物不可。
8. まとめ|正しい知識で快適な空の旅を!
飛行機の手荷物に関するルールは「安全を守るため」に存在します。面倒に感じるかもしれませんが、ルールを守ればスムーズな搭乗が可能です。
重要ポイントまとめ
- 国際線は液体100ml以下、国内線は緩和傾向
- モバイルバッテリーは手荷物のみ
- 手荷物は「サイズ・重量・個数」を守る
- 迷ったら航空会社または空港保安検査場で確認
トラブル回避のためにも、出発前の確認を忘れずに、快適なフライトを楽しみましょう!
【参考リンク】
- 国土交通省航空局「航空機内への危険物持込について」https://www.mlit.go.jp/
- 各航空会社公式サイト(JAL、ANA、スターフライヤー等)